6月7日(木)シャルル・リシャール=アムラン、ピアノリサイタルの鑑賞記の続きです。
休憩をはさんで、後半のショパンバラード全曲。
数々の名演奏があるバラード第1番、アムランさんはどう弾くのでしょう?
期待感が高まります!
謙虚で誠実。
余計なルバートやダイナミクスはありません。
アムランさんが弾くと、簡単な曲のように聞こえます。
それくらいさりげない演奏でした。
もちろん、完璧な演奏で、観客席から盛大なブラボーが!
第2番、序奏のポリフォニー、予想通り優しい音色です。
プレスト・コン・フォーコに入っても、全くヒステリックな感じがなく、迫力はあるのに美しさを損なわない充実した響きがホールを満たします。
こんなに美しい音でピアノを鳴らすピアニストがいたでしょうか?
第3番、アムランさんがショパンコンクールで弾いた曲です。
私は、ある点において、この曲がバラード4曲の中で最も難しいと思っています。
それは、8分の6拍子のもつ、回転するようなリズムと休符がかもし出す独特な間を感じ、表現することです。
フランス語が母語のアムランさんは、そのニュアンスを最高のセンスで演奏します。
コーダも左手の音はほとんど輪郭を持たせず、静かに弾いているのですが、絶妙なペダリングで、倍音を出します。
その伴奏に乗ったメロディーのなめらかさ。
どうやったらあんな風に弾けるのでしょう!
第4番、この曲は一言で言えば「大人」です。
悲しみ、苦しみ、孤独・・・そんな感情に揺れる経験がなければ演奏できる曲ではありません。
切ない淡々としたメロディーが心に沁みます。
まだ20代のアムランさんですが、とても成熟した音楽を聞かせてくれました。
演奏が終わって、またまたブラボーです!
ああ、ああ、もっと聞いていたい。
素晴らしかったです。
・・・しかしながら、アムランさんの演奏を聞いて、私はバラードについて、またショパンについて認識を新たにしました。
後日書きたいと思います。
画像は東京都庁です。
この日はお天気が良かったので新宿駅からお散歩がてら歩いて行きました。
アンコールへつづく
【つくば市 ピアノ教室 スピカ】