私が人よりも少しだけできるかな?と思う音楽的能力は初見演奏・視奏です。
音楽でいう初見演奏・視奏とは、楽譜を見てすぐに弾くことです。
楽譜を渡され、「これ弾いてみて。」と言われた時になどは大変役に立つ能力ですが、私自身はコンプレックスにも近い感情を持っています。
楽譜を見て弾くことに頼ってしまう結果、
・なかなか覚えられない。(見て弾くことがラク。頭を使ってないんですね。)
・練習しないでレッスンに行く。(最悪です。良い子は絶対にマネしないでね。)
・楽譜がないと何も弾けない。(楽譜がなければただの人。)
私にとっての初見演奏・視奏の能力にはこんな重大で深刻なマイナス面があります。
・・・初見演奏・視奏が得意でもすぐに覚えられたり、耳が大変良い人ももちろんいますので、あくまでも私の場合のマイナス面です。
そこから、練習方法を自分なりに変えました。
・譜読みの時に暗譜をする。(アナリーゼなどは楽譜を読むことに専念。)
・人前で弾けるように常に1〜3曲自分のレパートリーを持つ。
・即興演奏を学ぶ。(耳コピや伴奏付けアレンジも含む。)
この中で一番ハードルが高いのが即興演奏で、日々悪戦苦闘です。
これは私なりの考えなのですが、芸術行為というのは創造的な行為だと思うのです。
ゼロから何かを作り上げる。
本当に簡単な曲でいいから自分で作ってみる。
そうしたことが、作曲家や作品に少しでも近づくことのできる方法の一つだと思うのです。