チョ・ソンジンさんのピアノリサイタルに行ってきました。
2019年9月24日(火)19時開演
サントリーホール
プログラム
モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K. 397
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K. 281
シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D760
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
ベルク:ピアノ・ソナタ ロ短調 Op. 1
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S. 178
チョ・ソンジンさんは韓国人のピアニストです。
1996年生まれの25才。
2015年ショパン国際コンクールの優勝者です。

(ジャパンアーツさんからお借りしました)
この日はベルクのピアノソナタをとても楽しみにしていました。
以前動画で見たソンジンさんの音がとても美しくて、世紀末〜20世紀初頭のウィーンの耽美的な雰囲気がとても感じられたのです。
繊細でロマンティックな音を想像していたのですが、実際は全然違いました。
美しく硬質で大変男性的な響きでした。
静かに終わったベルクのソナタの後、そのままリストのソナタへ。
同じロ短調、と言ってもベルクは無調に近いのですが、同調の曲をつなげるという最高の演出です。
ソンジンさんのテクニックの高さはもう誰もが認めるところです。
全く隙のない演奏に私も惹き込まれ、第2部では自然と涙を流していました。
ざっと数えただけでも一年間に50公演はこなしているソンジンさん。
生活の全てを音楽に捧げていることでしょう。
ある若いピアニストが言いました。
「ピアニストは誰もが腕の痛みを抱えています。みんな見せないだけです。」
藤田真央さんからも、長時間の練習による腕の怪我を危惧する発言、を耳にしたことがあります。
度々、腕にサポーターをしているソンジンさん。
きっとこれだけの技術を保つために、多忙な毎日の中でも研鑽を積んでいるに違いありません。
ショパンコンクール優勝から4年、正真正銘プロフェッショナルの芸術家に成長されています。
ソンジンさんのモーツァルトを聞きながら、ああ彼も自分の理想の音楽を追い求めているのだと、胸が熱くなる演奏会でした。
【つくば市 ピアノ教室 スピカ】