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おやゆび姫

アンデルセンのおやゆび姫。

チューリップの季節に合わせ、レッスンのおまけで生徒さんと一緒に読みました。

倒れていたつばめをおやゆび姫が介抱してあげます。

つばめは元気になり、南の国へと飛び立ちます。

南の国?

自分が子どもの頃、南の国ってどこだろう?と思っていました。

大人になってから、タイに行く機会がありました。

初めて訪れたタイはエキゾチックな魅力に溢れていて、見るもの全てに魅了されました。

バンコクだけでなく、地方にも足を伸ばしました。

場所を忘れてしまったのですが、観光で訪れた断崖につばめの巣がいっぱい!

タイはつばめの巣の産地だそうです。

市場ではお土産に勧められ、超庶民的なレストランのデザートにもつばめの巣が。

なるほど〜。

南の国って東南アジアだったのね。

いやいや。

おやゆび姫はヨーロッパのお話。

東南アジアのはずないじゃない。

おやゆび姫の作者アンデルセンはデンマークの作家ですから、ヨーロッパから見た南の国というのは、南ヨーロッパまたはアフリカだったのかもしれません。

でも、いいんです。

日本人の私にとって南の国は東南アジアなんです。

南の国。

すてきな言葉ですね。

精神とは

シューマンの子どもの情景、ホロヴィッツ最晩年のリサイタルを動画で見ることができます。

本当にありがたい世の中です。

精神性。

この言葉しか見つからない演奏です。

精神とは何でしょう?

①(物質・肉体に対して)心。意識。たましい。

②知性的・理性的な、能動的・目的意識的な心の働き。根気。気力。「向学の―」

③物事の根本的な意義。理念。「建学の―」

④個人を超えた集団的な一般的傾向。時代精神・民族精神など。

⑤多くの観念論的形而上学では、世界の根本原理とされているもの。例えばヘーゲルの絶対精神の類。

広辞苑によりますとこんな意味があります。

ホロヴィッツの古い録画からも感じることのできるそれは、

『静けさ』です。

静寂に漂う響。

歌ではなく響。

『静けさ』に満たされた精神の世界。

世界の根本原理が何なのか私にはわからないのですが、精神の世界、心の世界というものが実際に存在するのだということを、私たちに知らせてくれるような演奏です。

その大いなる『静けさ』がホロヴィッツの中に存在するのです。

苦難な時代を生き抜いた巨匠が辿り着いた世界です。