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ベルガマスク組曲

今日もやってしまいました。

アイロンがけ。

今、ドビュッシーのベルガマスク組曲を練習しています。

ベルガマスク組曲は、

1、プレリュード

2、メヌエット

3、月の光

4、パスピエ

の4曲で構成されています。

私はこの組曲に、古典的・フランス的なものへの憧憬や尊敬を通してドビュッシーが作った新しさを感じます。

メヌエットを仕上げるのが年内の目標なのですが・・・。

メヌエットはフランスの宮廷舞曲。

ベルガマスク組曲のメヌエットをクラヴサン(チェンバロ・ハープシコードのフランス名)のように軽やかに、

でもベルベットの宮廷装束を身に纏って上品なステップを踏みながらもどこか重々しい感じ、

フランス式のファゴットの豊かな響き、

輝かしいトランペットのファンファーレ、

ロマン派の残り香のようなロマンチックな甘いメロディー、

たくさんのイメージが頭に浮かぶのですが、なかなかイメージ通りに弾くことはできません。

今日も朝から家事に励み早目に済ませてピアノに向かったのですが、練習に煮詰まり、アイロンに手が伸びました。

そんな日曜日、今日は寝巻きにまでアイロンをかけてしまいましたので、気持ちよく眠ることはできるでしょう。苦笑。

アイロン

日々の雑事に追われて、頭がいっぱいになった時。

私がしたくなるのが「アイロンがけ」です。

無心になれる上、シワシワのシャツが真っすぐになると、とても気持ちが良いものです。

皆さんは、ニットにアイロンをかけますか?

最近はお家で洗えるウール製品が増えました。

私は、洗ったニットにアイロンをかけます。

ニットにはスチームアイロンが一般的だと思うのですが、私はアイロンがけした方が断然綺麗に仕上がると思っています。

・・・初めてアイロンをかけるときは、毛が寝てしまったり、テカったり、縮んでしまう場合があるかもしれませんので、必ず洗濯表示を確認して、裾や袖など狭い範囲で試しています。

ウール100%の製品だと、シワが綺麗に伸びて、形がきちんと整います。

とても気持ちが良いです。

ここのところ、頻繁にアイロンをかけている自分。

年末の慌ただしさからの逃避です。苦笑。

さすらい人

ある生徒さんが、ランゲの「小さなさすらい人」を練習しています。

「さすらい人」

不思議な言葉ですよね。

自分が子どもの頃、この曲名を見た時には「ピノキオの冒険」や「母をたずねて三千里」を思い浮かべたものです。

さすらう(流離う)

広辞苑によると、

身を寄せる所がなくてさまよう。

さまよいあるく。

流浪する。

源氏物語須磨「はかなき世を別れなば、いかなる様に―・へ給はむ」。

源平盛衰記7「習はぬ旅に―・ひつつ」。

「荒野を―・う」

このような意味があります。

孤独な存在である人間の本質を表す言葉の一つのように感じます。

ランゲの「小さなさすらい人」は、そのような印象は受けません。

どちらかというと、楽しげで知らない土地への子どもらしい憧れのような雰囲気があります。

シューベルトの歌曲「さすらい人」、ピアノ曲「さすらい人幻想曲」、フリードリヒの絵画「雲海の上のさすらい人」など、「さすらい人」はロマン派芸術のモチーフになっています。

流離うとは、自分の心の中をさまようことなのかしら。

肩が触れそうなくらい近くにいるのに、とても生き生きと元気な演奏なのに、生徒さんの「小さなさすらい人」を聞きながら、そんな思いが浮かびました。

イリーナ・ゴリン教授法コース 第7・8回

イリーナ・ゴリン先生の『不思議な音の国』教授法コースが第7回、8回が公開されています。

(第7回、8回は2回まとめての購読になります。)

第7回・第8回

「音を作り出すこと」

” Sound Production “

「ドレミ」を教わるより先に、美しい音の出し方を丁寧に学びます。

ここからスタートするピアノ教本はあまりないのではないでしょうか。

ピアニストのボリス・ベルマンの言葉が紹介されています。

「音の生成は、テクニックの一部とみなされるべきです。早く均等に弾くことだけが、テクニックではありません。」

美しい音の生成(弾き方)。

私が一番知りたかったことです。

しかし、それは簡単に手に入るものではありません。

美しい音を生成することは、生涯を掛けて追い求めるべきもの、と今では身に染みてわかっています。

その、長い道のりの第一歩だからこそ、丁寧に、しかも小さい子どもが魅力を感じられるように教えなければいけません。

美しい演奏への基礎づくり、あらためて大切にしていきたいと思いました。

イリーナ・ゴリン教授法コース 第4〜6回

イリーナ・ゴリン先生の『不思議な音の国』教授法コースが第4回から第6回まで公開されています。

(第4回・第5回は2回まとめての購読になります。)

第4回・第5回
第6回

ロシアでは、最初に3の指(中指)で弾くことを習います。

その際、生徒さんの手を取って弾き方を教えます。

そのサポートの仕方が、どんな本にも載っていないやり方で、大変勉強になりました。

教本を読むだけでは学べないことが盛り沢山で、もっともっと深く勉強し、生徒さんに美しい音の出し方を伝えたい。

新しい知識を得られるだけでなく、より良いピアノ教師になりたい、と向上心を刺激してくれるビデオです。

続・身近な危険

かわいらしいまん丸どんぐりに足元をすくわれ膝を怪我したため、その日のお風呂はじんじんしみて痛かった。涙。

お風呂から上がり、おやすみソックスをはいて、その日のレッスンの記録を整理していると…

ん?

なんだか足の甲がヒリヒリする。

ここも擦りむいたのかしら?

おやすみソックスをずらして見てみると、何だか赤くなっています。

どうしたのかしら?と思いながら痒み止めの薬を塗り、ずらしていたおやすみソックスを上げるその時。

ぎゃ!

何かがある!

慌てておやすみソックスを脱ぎ、恐る恐る中を覗き込むと、中に巨大なカメムシがもぞもぞしていました。

外に干した時に入ったのでしょうか?

畳むときも、お風呂上がりに履いた時も、全く気が付きませんでした。汗。

カメムシさんは秋の虫です。

大人しいのですが、何と言っても匂いが強烈です。

は〜。

踏みつけなくてよかったあ。

窓を開け、そっと外に出て行ってもらいました。

身近な危険

秋です。

手袋やマフラーや部屋着や毛布のもふもふ仲間を出し始め、秋を楽しんでいます。

先日、公園の遊歩道を歩いていると、ザーッと強い風が吹きました。

頭の上の木からは大量のどんぐりが、バラバラ!バラバラ!と落ちて来ました。

わあ!

すごーい!

こんなにいっぱいのどんぐりたち。

まん丸でかわいいなあ。

なんて、のどかに歩いていたその時。

!!!

ズルっと、まん丸どんぐりに足を取られ、派手に転倒してしまいました。

素早く立ち上がったものの、履いていたズボンは泥だらけです。

ぶつけた膝はじんじん痛みます。涙。

家に帰って着替えると、ズボンの下だったにもかまわず、左膝は血が滲み、大きな打傷もできていました。涙。

皆さん。

かわいいどんぐりには気をつけて下さいね。

場合によっては凶器になることもありますよ。

第18回ショパン国際ピアノコンクール

本当なら、昨年2020年に開催されるはずだった、第18回ショパン国際ピアノコンクールが今年2021年に開催されました。

新型コロナウイルスの感染状況からの開催延期でしたが、幸い状況は好転。

無事に開催されました。

レッスン終了後に視聴し、あとはアーカイブを早起きして視聴、そしてお掃除しながら・お料理しながら・レッスンの準備をしながら視聴し、夜更かししないようにしていたのですが、フィナルは我慢できずに、午前2時頃起き出して試聴しました。

寝不足でふらふらですが、世界中の若いピアニストたちのショパンを聞くことができて、幸せな毎日でした。

そして今朝、コンクールの結果が発表され、第2位に反田恭平さん第4位に小林愛実さんが入賞されました!

おめでとうござます!

コンクールでは、あまり通常のリサイタルや発表会では演奏されない曲を聞くことができました。

モーツアルト「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 作品2

フーガ イ短調(遺作)

ラルゴ 変ホ長調(遺作)

などです。

耳慣れた、名曲も素晴らしいのですが、こういった作品もとても味わい深く、心に響ました。

ショパン国際ピアノコンクール、この素晴らしいコンクールから多くの若いピアニストが羽ばたいていけますように。

イリーナ・ゴリン教授法コース

イリーナ・ゴリン先生は『不思議な音の国』の著者でいらっしゃいます。

そのイリーナ先生の教授法セミナーを現在購読することができます。

以前、英語でのオンラインセミナーが開催されていたのですが、私の英語力では参加できるはずもなく・・・

諦めていたところ、『不思議な音の国』を翻訳された先生が、日本語吹き替え版を公開して下さったのです!

現在、2本目が公開中です。

海外のピアノの先生の教え方、しかも本格的なロシアンスクールの教授法を学べる、貴重な動画です。

まだ体験レッスンや初回レッスンについてなどの内容ですが、学ぶことは山ほどありました。

私は大学一年生からピアノを教え始めたので、もう30年以上のキャリアはあります。

それでも見直すべきことはたくさんです。

初心に帰り、もう一度新しい教室を作り直すくらいの気持ちで学び続けたいです。

それにしても、こんなにピアノと生徒さんを愛している先生がいらっしゃるなんて、同じピアノ教師として心強く励まされています。

イリーナ・ゴリン先生

 

グレゴリー・ソコロフ

今、私が一番心酔しているピアニストは、グレゴリー・ソコロフです。

ソコロフはロシア人ピアニスト。

来日したのはずっと昔、そして未来に来日する予定が全くない、日本在住者にとっては「幻(まぼろし)のピアニスト」と言っていいでしょう。

ありがたいことにソコロフの動画は豊富にあり、自由に聞くことができます。

昨年、無観客で収録された演奏にシューマンの作品99「色とりどりの小品」があります。

その、透明感のある音!

どうして、あんなに豊かな響きなのに透き通って聞こえるのでしょう?!

音楽も本当に自然で、森の木漏れ日や水面のきらめきそのものです。

こんなに穏やかで美しい音楽なのに、一つの時代の終末を予感させます。

かつて実際に存在したロマンティックな世界。

今では芸術作品の中でしか感じることができない、遠い時代です。

シューマンの死によって、ドイツロマン派は終わりを迎えることになる、ということをソコロフの演奏で私は知りました。

自分が天国に行く前に、一度は実演を聞いてみたいピアニストです。