今日、『不思議な音の国』下巻を終了した生徒さんがいました。
最後の曲は「ボートをこいで」です。
よく知られた外国民謡ですが、舟唄への入り口のような揺らぎのある曲です。
この曲を美しく弾き終え、そっと手を膝におろしたMちゃんがポツリ。
「終わりたくない・・・。」
Mちゃんの最大の能力は音楽を楽しむ力があることです。
Mちゃんのお母様は芸術一般をとても愛好されていて、小さい時からMちゃんをオーケストラやミュージカル鑑賞へ連れていっておられました。
その効果は素晴らしく、Mちゃんはピアノの曲だけでなくソルフェージュの曲も丸ごと楽しんでいます。
『不思議な音の国』を使ってのレッスンは、曲やストーリーやキャラクターについて、二人であれこれ感想や意見を言い合い、それはそれは楽しい時間でした。
「この王子、ほっぺ赤いね。」
「また、パーティーしてるよ。」
「ガオガオ、うるさいけど音が響き合うね。」
もちろん、楽しむだけでなくMちゃんは響のある音を手に入れ、表現するためのテクニックも身につけました。
『不思議な音の国』を探して旅をしていた旅人は、「ボートをこいで」川を下り、ついに『不思議な音の国』に辿り着くところでこの教材は終わります。
Mちゃんは一つの旅を終えました。
でも、ピアノと音楽の世界は広く、これから新しい旅がはじまるのです。




















