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音量

「大きな音でピアノを弾いていませんか?」

これは自分に問いたい質問です。

練習している様子を録画して見てみると、乱暴とまでは言いませんが、想像以上に大きな音で弾いていることに気がつきます。

フレーズの最後だったり、内声だったり、左の伴奏だったり・・・

自分では気をつけて練習しているつもりですが、もっともっと弱く弾いた方がいいなと思うことが多いです。

私がレッスンに使っているピアノ教本の『不思議な音の国』は単音から習いはじめます。

小さい生徒さんを教えるときには、そのお子さんの手の大きさ体格に合わせた音量で弾いてもらうことがとても大切です。

それには、模範演奏のときにもっと優しく美しい音で弾けるようにしないといけません。

小さなお子さんは驚くくらい聴覚が鋭いです。

こちらが雑に大きな音で弾いてしまうと、生徒さんもそのまま大きな音で弾いてしまいます。

当然、手のフォームも脱力も崩れてしまいます。

耳と心を使って、いつでも美しい音で弾けるように、まだまだ生徒さんと共に学び続けます。

お嬢様の法則

以前読んだ、ピアノ指導法の本に「お嬢様の法則」というのがありました。

曲の弾き終わりに、

手をゆっくりと上げ、

ふわりと膝に下ろす。

という動作です。

『不思議な音の国』では、一番最初に椅子の座り方と同時に、この動作を学びます。

当然、自分もお嬢様(数十年前は私もお嬢ちゃんと呼ばれていました笑)のごとく、優雅に手を膝の上に…

と思いきや!

最近撮った自分の演奏動画を観て仰天!

確かに膝の上に戻してはいますが、何をそんなに急いでるの?と聞きたくなるような落ち着きの無さです。

そして、気づきました。

曲の途中でも、フレーズの終りで指をはね上げています。

指のはね上げはかすかな動きですが、手首から力を抜く動作とは全く違います。

実は、打鍵したあとに手首から手を上げることは、なかなか難しい動作です。

私にはまだまだ奏法修行が必要なようです。

すっかり古くなったお嬢様ですが、私も優雅な「お嬢様の法則」気をつけたいとおもいます。

指の脱力

指の力を抜く。

これが本当に難しいのです。

小さい生徒さんたち、ピアノに手を置くだけでコチコチに固まってしまいます。

4・5歳のお子さんの指は本当に細いです。

そのか細い指で巨大なピアノを弾くのですから、力が入るのは当たり前です。

そんな時すかさず登場するのがスライム。

スライムに指をすうっと入れてもらい、ゆっくり出してもらい、そのまま指を鍵盤に置く。

すると、力を入れなくてもポーン♪といい音が響きます。

私の教室のピアノは、小さいお子様でも弾きやすいように、かなり鍵盤を軽く調整してもらっていますので、わずかな力で音が出ます。

自分の音に満足すると、生徒さんもにっこり。

私自身も、何だか音が響かない、詰まってる、と感じた時に利用しています。

指の力を抜く、奥が深いです。

椅子の位置

ピアノを弾くために、腹筋はとても重要。

と、痛感するようになったのは、今の奏法を習いはじめてからです。

私は、いわゆる反り腰で、大人になってバレエを再開した時、先生から「お腹を出さないで!」「お尻を絞めて!」と何度も何度も指摘されていました。

筋力が圧倒的に足りていなかったので、毎日腹筋をするようになりました。

バレエでは正しい姿勢に全神経を集中させるので、反り腰はだんだん改善されましたが、ピアノの時はまた別。

脱力しようとすると、腹筋もゆるんでしまい反り腰気味になっていました。

しかも、奏法を変えるまでは反り腰で座っていることに気づいていませんでした。

現代奏法は全身を連動させないと、良質な音を出すための力が上手く伝わっていきません。

試行錯誤しながら、反り腰を矯正してきたのですが、まだしっくりこない・・・。

ある時、先生から「もう少し椅子の位置を後ろにしては?」とアドバイスをいただきました。

少し後ろに椅子を下げてみると、みぞおちが自然な位置におさまりました。

私は腕が長いこともあり、通常の椅子の位置では違和感が大きかったようです。

椅子の高さはよく話題になりますが、前後の位置もとても大切なようです。

もしも、何をやっても上手くならない・・・と悩んでいらっしゃる方がいたら、椅子の位置も調整してみるのはいかがでしょうか。

それだけで全てが解決するわけではありませんが、もしかしたら弾き心地が変わるかもしれません。

エネルギー

「鍵盤にエネルギーを注ぎ込んてください。」

私が受けているレッスンでの、先生からのひと言でした。

その時は実践できなかったのですが、後からこれかしら?という感覚を掴めました。

それは、決して言葉にはできない種類の感覚でした。

大体、人のエネルギーってなに?

何だか、すごく怪しげです。

でも、偉大な巨匠の演奏には、エネルギーが充ち満ちていますので、実在するものなのでしょう。

ピアニストと呼ばれる人たちは、おそらく皆それぞれ言葉にできない感覚で演奏しているのだと思います。

それをレッスンで伝えられるように・・・。

まだまだピアノの修行は続きます。

シーソー

『不思議な音の国』下巻になると、いよいよレガートが出てきます。

その時のために、こちらを準備しました。

生協で注文しました。

好きな動物を選んで、バランスを取りつつゆらゆらと揺らします。

それをレガートに結び付けていきます。

動物を変えて、ゆらゆら。

ピアノを弾く。

場所を変えて、ゆらゆら。

ピアノを弾く。

数を変えて、ゆらゆら。

ピアノを弾く。

楽しい。

生徒さんも私も笑顔です。

レガートはピアノ演奏の要になっていきますので、導入の段階からじっくりと時間をかけ、味わいたいのです。

作曲家の手

左側上から

メンデルスゾーン

ショパン

ラフマニノフ

右側上から

リスト

ベートーヴェン

ラヴェル

の手です。

リストの手の美しいこと。

モデルのようです。

現在、手のフォームを修正中なのですが、不器用な私はなかなか思うようにできません。

悪戦苦闘していていたところ、ヒントを頂きました。

この画像は私が参加しているSNSの投稿からお借りしたもので、目にした瞬間ショパンの手に目が釘付けになりました。

私はどうやら右脳人間らしく、理論よりも頭にイメージがわくと体が動きます。

ショパンの手の形をイメージしながら、ひたすら不思議な音の国とロシア奏法によるはじめの一歩を練習中です。

子犬のワルツ

昨日のホームコンサートで、私はショパンの子犬のワルツを弾きました。

クルクルと子犬が走り回るような速いワルツです。

鍵盤の戻る力を利用して軽やかに弾くのがポイントです。

頭を空にして曲に没頭し流れを作ることもコツになります。

将来子犬のワルツを弾くときには、不思議な音に国やはじめの一歩で身につけるノンレガートは必ず役に立ちます。

小学校高学年になったらぜひ弾いてもらいたい曲の一つです。

そのレガートが濁りのもと

レガートとは、なめらかに音と音をつなげて弾くことです。

ピアノで、あるフレーズをレガートで弾くとき、音と音の繋ぎで鍵盤から指を離さないように弾く場合が多いと思います。

私もずっとそう習ってきました。

ペダルはあくまでも補助的なもの。

極力音と音をつなげて弾き、どうしても指が届かない場合に頼りなさい。

ペダルを使ってもギリギリまで鍵盤から指を離さないように。

と叩き込まれました。

あるレベルまでの曲ならばこのようなレガートでもなんとか弾けると思いますが、上級の曲になったらもう完全に行き詰まります。

私自身がそうでした。

はっきり言いますと、こんな弾き方をするピアニストは一人もいません。

細心の注意と努力をして身につけるレガートが、実は濁りのもとになるという悲しい現実・・・。

小さい生徒さんに教えるレガート

将来につながるように丁寧に教えていきたいです。

フワフワ

ケイトウのお花、フワフワしていてかわいいです。

ピアノの音でフワフワを表現することはとても難しく感じます。

ひたすら、自分の弾く音に耳をよせます。

響きを追っていると、自然と身体のよけいな力が抜けていきます。

「力を抜こう」と意識してしまうとうまくいかないもの。

響きに集中した方が、わたしは脱力している気がします。

フワフワと柔らかな音が出せるようになりたいです。