カテゴリー別アーカイブ: 演奏会

読売日本交響楽団 第619回名曲シリーズコンサート③

プログラム後半はブラームスの交響曲第2番ニ長調作品73です。

私はブラームスの音楽が大大大好きです。

とても人間らしさを感じ、親近感を覚えるのです。

コンチェルトと同じくらい楽しみにしていました。

明るく広々とした第1楽章、

しみじみとチェロが主題を歌う第2楽章、

軽やかな第3楽章、

生き生きと喜びにあふれるフィナーレ。

コバケンさんの熱い指揮と、読響の大熱演を身体中で感じました。

私の席からは、ヴィオラとコントラバスがよく見えました。

ヴィオラの音色はヴァイオリンにぴったりと寄り添い、素晴らしいハーモニーを奏で、

コントラバスは下からぐいぐいとオケを支えます。

その調和の素晴らしさ!

美しい音楽に心が満たされ、明日からもがんばるぞ、と大きな力をもらってきました。

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通ったホテルのロビーにあったマカロンのタワーです。

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全部本物!

とても甘い香りがしていました。

【つくば市 ピアノ 教室 スピカ】

読売日本交響楽団 第619回名曲シリーズコンサート②

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を、私は抜粋ですが演奏したことがります。

その難易度たるや!

和音がとにかく多く、速度は基本的にアレグロ(快速に)です。

そして、民族調のメロディーもあり、広大なロシアらしさを表現しなければいけません。

この日の演奏は、雄大なオーケストラの響きと、厚みのある豊かなピアノの音が一体になって、全身で音楽を楽しむことができました。

その場では、とても丁寧に演奏しているな、という印象の牛田さんのピアノだったのですが、家に戻ってから自分でこの曲をゆっくり弾いてみたところ、牛田さんの演奏が心に蘇りました。

牛田さんが、どれだけ一音一音を大切にしているのか、深く理解することができました。

牛田さんが、作曲家を、指揮者を、オーケストラを、観客を、大変尊敬されていることがわかりました。

アンコールはショパンの雨だれの前奏曲。

しっとりとした音が空中を漂います。

牛田さんが自分の全てを捧げて弾く音楽を聞くことができて、本当に幸せでした。

つづく

【つくば市 ピアノ 教室 スピカ】

読売日本交響楽団 第619回名曲シリーズコンサート①

昨夜は読売日本交響楽団の第619回名曲シリーズコンサートに行って来ました。

会場はサントリーホール。

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プログラムは

指揮=小林 研一郎

ピアノ=牛田 智大

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23

ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73

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この日の席は上手側。

私は、以前は、ピアニストの手がよく見える、下手側が好きだったのですが、最近はよりピアノの音が聞こえる上手側の席を選ぶことが多くなりました。

牛田智大さんの音色を実際に聞くのは初めてです。

期待感が高まります。

冒頭の序奏部、オーケストラの荘厳な響きと、ピアノの和音がホール中に響き渡ります。

牛田さんはいわゆる「ロシア奏法」と呼ばれる弾き方です。

ピアノの能力を最大限に引き出す奏法。

倍音豊かな音。

輝きはあるのですが、きらびやか、というより太くまろやかで、豊かな響き。

全身がしびれました。

つづく

【つくば市 ピアノ 教室 スピカ】

シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタルin東京オペラシティ アンコール

6月7日(木)シャルル・リシャール=アムラン、ピアノリサイタルの鑑賞記、アンコールについてです。

プログラムが終わり、私を含めた聴衆は拍手で演奏を讃えました。

アムランさんは、前方、後方、左右、2階席、3階席のお客さんにもお辞儀をしてくれます。

そして私たちの拍手にアンコールで答えてくれました。

アンコール1曲め、ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)

以前聞いたバッハのアリオーソもそうだったのですが、単音のメロディーをこれほどまろやかに弾くピアニスト、私にとってはアムランさんが初めてです。

コーダの18連符、35連符、11連符、最後の13連符。

きらきらと輝く音、でも決してけばけばしくありません。

最後のメゾスタッカートは粒だちも素晴らしいです。

アンコール2曲め、ショパンのエチュード作品10−3「別れの曲」

サービス心満載ですね。

この曲、自筆譜には “Vivace ma non troppo”「生き生きと しかし甚だしく無く」 と標記されています。演奏を聞きながらこの標記を思い出しました。

アンコールに演奏される曲数は、だいたい2曲です。

最前列に座っていたご年配のご夫婦が席を立ちました。(多分、帰りの混雑を避けたかったのでしょう。)

でも、今宵のクライマックスはこれからでした!

もう、舞台袖に戻ると思ったアムランさんが椅子に腰掛けました。

どよめく観客席。

そして静寂。

ボ ー ン

3曲めはショパンの「幻想即興曲 」作品66でした。

帰りかけていたご夫婦、大慌てで席に戻ります。

先ほどまでのアムランさんと少し違います。

演奏用のジャケットを脱いだような・・・ドイツ語のSieからDuに変わったような・・・

自然体のアムランさんですが、よりありのままを私たちに見せてくれているようです。

もう、テクニックですとか音楽性ですとかどうでも良くなってきました。

それほど、親密さを感じさせてくれる演奏です。

すっかりアムランさんの世界に入っています。

興奮さめやらぬ私たちに、更なるギフト。

4曲めは、ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53「英雄」でした。

私は、英雄ポロネーズがあまり好きではありません。

でも、席を立つなんて絶対にできない!

ホ長調に転調するアルペジオで音を外してしまった時の苦笑いを私は見逃しませんでした。

そんな、一面を含めて、こんなに胸に迫る演奏は初めてでした。

自身の全てを瞬間瞬間に捧げて弾く姿に胸が熱くなりました。

気がつくと、私も他の観客も立って拍手をしていました。

今夜のお客さんは、もしかしたらバラード第1番しか知らないという人が多かったかもしれません。

シューマンの幻想曲の時に楽章ごとに拍手が起こってしまったのですが、それは多分この曲を知らなかったからだと思います。

ピアノは専門家だけのものではありません。

正直に言うと、ピアノにたずさわっているものにはバラ1はお腹いっぱいなのです。

でも、その人たちにとっては、バラ1を聞くことは大きな楽しみに違いありません。

そんな私たちと同じ目線で、誰でも知っているショパンの名曲をアンコールに弾いてくれるアムランさんのお人柄に感銘を受けました。

終演後、幸運にもパンフレットにサインを頂き、特別な夜は終わりました。

画像は東京オペラシティの階段です。

【つくば市 ピアノ教室 スピカ】

シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタルin東京オペラシティ2

6月7日(木)シャルル・リシャール=アムラン、ピアノリサイタルの鑑賞記の続きです。

休憩をはさんで、後半のショパンバラード全曲。

数々の名演奏があるバラード第1番、アムランさんはどう弾くのでしょう?

期待感が高まります!

謙虚で誠実。

余計なルバートやダイナミクスはありません。

アムランさんが弾くと、簡単な曲のように聞こえます。

それくらいさりげない演奏でした。

もちろん、完璧な演奏で、観客席から盛大なブラボーが!

第2番、序奏のポリフォニー、予想通り優しい音色です。

プレスト・コン・フォーコに入っても、全くヒステリックな感じがなく、迫力はあるのに美しさを損なわない充実した響きがホールを満たします。

こんなに美しい音でピアノを鳴らすピアニストがいたでしょうか?

第3番、アムランさんがショパンコンクールで弾いた曲です。

私は、ある点において、この曲がバラード4曲の中で最も難しいと思っています。

それは、8分の6拍子のもつ、回転するようなリズムと休符がかもし出す独特な間を感じ、表現することです。

フランス語が母語のアムランさんは、そのニュアンスを最高のセンスで演奏します。

コーダも左手の音はほとんど輪郭を持たせず、静かに弾いているのですが、絶妙なペダリングで、倍音を出します。

その伴奏に乗ったメロディーのなめらかさ。

どうやったらあんな風に弾けるのでしょう!

第4番、この曲は一言で言えば「大人」です。

悲しみ、苦しみ、孤独・・・そんな感情に揺れる経験がなければ演奏できる曲ではありません。

切ない淡々としたメロディーが心に沁みます。

まだ20代のアムランさんですが、とても成熟した音楽を聞かせてくれました。

演奏が終わって、またまたブラボーです!

ああ、ああ、もっと聞いていたい。

素晴らしかったです。

・・・しかしながら、アムランさんの演奏を聞いて、私はバラードについて、またショパンについて認識を新たにしました。

後日書きたいと思います。

画像は東京都庁です。

この日はお天気が良かったので新宿駅からお散歩がてら歩いて行きました。

アンコールへつづく

【つくば市 ピアノ教室 スピカ】

シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタルin東京オペラシティ

昨夜、シャルル・リシャール=アムランさんのピアノリサイタルに行ってきました。

会場は東京オペラシティのコンサートホールです。

席は前列の上手側、その美音を全身で感じることができました。

プログラムは、

シューマン
アラベスク ハ長調 op.18
幻想曲 ハ長調 op.17
ショパン
バラード 全4曲
第1番 ト短調 op.23
第2番 ヘ長調 op.38
第3番 変イ長調 op.47
第4番 ヘ短調 op.52

一曲め、シューマンのアラベスク、あまりの繊細な美しい音にまたも泣く自分。涙。

しかも同じフレーズの所で。涙。

二曲め同じくシューマンの幻想曲、コンサートで聞くのは初めてです。

「幻想曲」と名付けられていますが、全3楽章からなるソナタです。

ショパンのものとは全く違います。

ショパンの幻想曲が天国へと至る魂の行進・旅ならば、シューマンの幻想曲は自身の中の理想の姿、または世界です。

クララへの愛、音楽への情熱が満ちています。

アムランさんの演奏の中に、私ははっきりとシューマンの知性を感じとることができました。

ああ、こんな素晴らしい美しい演奏が聞けて幸せです。

つづく

【つくば市 ピアノ教室 スピカ】

YOSAKOI&オペラin北海道

昨日の日記に書いたクラウドファンディングのことを、知り合いに聞かれたのでこちらで簡単にご紹介いたします。

180512113303_cover_image_f042fe2d8c2e42a80c9cb8ffc652d914(画像はA-portホームページより)

A-portは朝日新聞社のクラウドファンディングです。

現在のクラウドファンディングには、支援を集めるいろいろな方法があるそうです。

その中から、A-portでは『寄付型』と『購入型』を扱っています。

『寄付型』はお金を寄付する従来の支援方法。

『購入型』はお返しとて、サービスや品物をもらうことができます。イメージとしては、ふるさと納税のような感じでしょか。

めざせ日本のバイロイトYOSAKOI&オペラin北海道は『購入型』の支援を募集しています。

お返しに、公演のチケット・海の幸・地元産ソーセージ・森林エコツアーがあるようですよ。

初秋の北海道、きっとステキでしょうね。

行くことができるか、まだわかりませんが、想像するだけでも楽しくなります。

もし、ご興味がありましたらHPをご覧になって下さい。

【つくば市 ピアノ教室 スピカ】

シャルル・リシャール=アムラン ピアノ・リサイタル

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昨日は、ヤマハホールにて、シャルル・リシャール=アムランさんのピアノリサイタルを聞いてきました。

アムランさんは、カナダ出身、2015年のショパン国際ピアノコンクールで第2位の若手ピアニストです。

曲目は

W.A.モーツァルト/幻想曲 ニ短調 K.397
F.ショパン/即興曲 第1番 変イ長調 Op.29
/即興曲 第2番 嬰へ長調 Op.36
/即興曲 第3番 変ト長調 Op.51
/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
A.ババジャニアン/エレジー(アラム・ハチャトゥリャンの想い出)
/前奏曲 – ヴァガルシャパト舞曲
/即興曲 「エクスプロンプト」
/カプリッチョ
R.シューマン/アラベスク ハ長調 Op.18
/ピアノ・ソナタ 第1番 嬰へ短調 Op.11

私が思うアムランさんの最大の美点は、『歌心』です。

音自体が美しいこともありますが、不自然なルバートや大げさな動きは無いのに、滑らかなメロディーであったり、しゃれた軽快なパッセージだったり、繊細でありながら雄弁なのです。

最初の憂いを帯びたモーツァルトから惹き込まれました。

ショパンの即興曲も完璧。ただし、今回のプログラムの中では、曲自体が表面的な様な気がしました。

ババジャニアンは、民族的で素朴な音楽が心にしみました。

そして後半のシューマンのアラベスク。

最後のコーダがあまりに優しくて、不覚にも涙が。。。

続くソナタも、とても溌剌としていて、それでいてロマンティックで、シューマンの苦悩と音楽に向かう決意の様な勇敢さを感じて、何度も涙がにじんでしまいました。

本当に素晴らしい演奏でした。

画像はホールに向かう途中の銀座の街並みです。

美しい都会の夕暮れ。

幸せな一夜でした。

【つくば市 ピアノ教室 スピカ】

辻井伸行『音楽と絵画コンサート』

先日、渋谷のオーチャードホールで、ピアニスト辻井伸行さんの『音楽と絵画コンサート』を鑑賞してきました。

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プログラムは

第1部が自作の曲
美の巨人たち オープニング・テーマ
川のささやき
ロックフェラーの天使の羽
セーヌ川のロンド
風の家
コルトナの朝
ジェニーへのオマージュ
美の巨人たち エンディング・テーマ

第2部がクラシック
ドビュッシー:2つのアラベスク、夢、月の光
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、水の戯れ
ショパン:バラード第1番、英雄ポロネーズ

アンコールにはショパンの別れの曲・革命、自作のそれでも生きていく、の3曲の大サービス!

辻井さんの演奏を実際に聞くのは初めてでした。

私が一番心に残った音楽は、アンコールの『それでも生きていく』でした。

始まりのメロディーが、とても小さなささやくような、消え入りそうな、だけれども生まれて出てくるしっかりとした意志のようなものが、胸に響きました。

辻井さんの優しいお人柄が伝わってくる、あたたかい音楽でした。

今回のクラシックのプログラムは、あまりにも名曲が並びすぎて、あまり音楽に没頭できませんでした。

どの曲も、ピアノに携わっている人間ならば、曲の隅々まで知り尽くしているものばかりでしたので、楽譜が頭の中に浮かんできたり、細かい所が気になったりと、雑念が多くなってしまいました。

音の向こうにあるものも聞けるように、もっと感性を磨いていかないと・・・。