カテゴリー別アーカイブ: 2022年交響曲鑑賞

2022交響曲鑑賞⑨シューベルト交響曲第7番

シューベルトの交響曲第7番ロ短調D759は「未完成」と呼ばれています。

その名の通り、シューベルトはこの交響曲を2楽章までしか、作曲しませんでした。

ある日、流しっぱなしていたYou tubeから、未完成の有名な冒頭が流れていました。

その音楽が、ただ暗いだけなく、迫力はあるのですが清々しく清潔で、すぐに音楽の世界に引き込まれました。

演奏はカルロス・クライバー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。

学生の頃、私はクライバーのことを「カルロス」と言う名前というだけで、スペイン系のラテンアメリカの人とばかり思い込んでいました。

カルロス・クライバーはベルリン生まれですがアルゼンチンに家族に連れられ移住、後にはオーストリアの国籍を取得しています。

私が知っていることはこれくらいで、今までクライバーの演奏を聞くのは、勉強のためと見ていたオペラだけ。

今回、未完成交響曲を聞いてみて、すごく自然で誇張されていない美しい音楽だな、と静かな感動が心に広がりました。

でも、何回か繰り返し聞いているうちに、どの楽器もとても繊細にコントロールされた演奏であることがわかってきました。

何回聞いても飽きない、何回も聞きたくなる演奏でした。

2022交響曲鑑賞⑧ハイドン交響曲第93番

今日はイギリスのエリザベス女王の”プラチナジュビリー”だそうです。

全く偶然ですが、今日のおやつはスコーン。

何となく選んだBGMはハイドンがロンドン滞在中に作曲した交響曲第93番

素晴らしく優雅な気分です♪

・・・と、周りを見回すとそこは生活感たっぷりの我が家なのですが。笑。

ハイドンは106曲もの交響曲を作曲したのです。

古典様式の交響曲はハイドンによって完成されたと言っていいのではないでしょうか。

第93〜104番はロンドン滞在中に書かれたものだそうです。

オーストリアの貴族エステルハージ家に仕えたハイドンは、数々の名曲を作曲し続けるのですが、その身分は従僕と変わらないものでした。

市民階級が力を得ていくのは、ハイドン晩年になってからです。

もしも、私がハイドンの時代(18世紀)の人間だったとしたら、このような交響曲を耳にすることも、紅茶を飲むことも叶わなかったでしょう。

力強く壮麗なハイドンの交響曲を聞きながら、歴史の一片を感じることができました。

2022交響曲鑑賞⑦シューベルト交響曲第8番

シューベルトの交響曲第8番ハ長調D944は「ザ・グレート」と呼ばれています。

私が学生の頃は確かグレートは第9番だったのですが、未完だった作品が除かれたため今は第8番になっています。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮カール・ベームの演奏を聞きました。

ハ長調、更に超シンプルな主題が様々な楽器で奏でられ、素直なメロディーに耳が釘付けになりました。

実は、ベーム・ウィーンフィル演奏のこの交響曲を聞き始めたのは3月で、その後ずっと聞き続けていました。

作曲技法は古典的ですが、つむぎ出されている音楽は抒情的で大変詩的です。

純粋な美しさがあります。

気を衒(てら)わないメロディーや和声からできている音楽の美しさが心にしみます。

削ぎ落とされたとも違う、自然な曲だからこそ描き出せる世界があるのですね。

『古典』を学ぶ意味の大切さを再認識することができる、有意義な鑑賞になりました。

2022交響曲鑑賞⑥モーツァルト交響曲第40番

最近の交響曲鑑賞時間は腹筋・ストレッチタイムに移動しています。

モーツァルトの交響曲第40番ト短調K. 550を聞きました。

演奏はベリリン国立歌劇場管弦楽団、指揮はジュリアン・サレムクールです。

悲しげなメロディーですが疾走感があります。

このオーケストラの演奏は、とても現代的に感じます。

バイオリンが現代の言葉で語りかけてくるような明解さがありました。

次に聞いたのが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はチェリビダッケのものでした。

とても滑らかな演奏で、派手さは無いのですが心にしみじみと届いてきます。

この交響曲は多分あまりクラシック音楽を知らない人でも、どこかで耳にしたことがあるほどの名曲です。

モーツァルトの傑作というだけでなく、クラシック音楽の名曲ではないでしょうか。

ストレッチの時ではなく、電気を灯す前の夕暮れに音量を落として聞くと、自分でも気づかない心の小さな氷が溶けていくようでした。

2022交響曲鑑賞⑤マーラー交響曲第3番

マーラーの作品には作品番号が無いことを初めて知りました。

自分の無知をあらためて認識・・・。

私が愛読させていただいている、ドイツ在住の方のブログがあるのですが、その記事の中に、昨年のザルツブルグ音楽祭のことがありました。

クルレンティス指揮の演奏会の様子が詳しく記させれていて、とても興味を惹かれ、

YouTubeでクルレンツィス指揮ムジカエテルナ演奏のマーラー交響曲第3番の6楽章を聞きました。

そう、マーラーの第3番は6楽章まであるのです。

演奏時間は約100分。

長いです。

全楽章はアバド指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の来日公演の動画を聞きました。

クラウディオ・アバドはとても人気がありましたね。

この動画、確かテレビ放送があったような気がします。

アルト歌手のソロがあり、合唱もあり、壮大な曲です。

ですが、なぜか幼児性のようなものー純粋性のような良い意味でのものーを帯びているように感じました。

ムジカエテルナに戻りますが、このオーケストラの演奏は奏者の影が薄く、音楽そのものが浮かび上がってくるようで、無垢な美しさが心を打ちました。

どの楽器も乱れのない美しい響きで語りかけてきます。

こんな極上の音楽がこの世にあるのですね。

クルレンツィス・ムジカエテルナは今年3月に来日予定だったのですが、残念ながら中止になってしまいました。

こんな時世だからこそ、音楽は必要だと強く思うマーラーの交響曲第3番でした。

2022交響曲鑑賞④プロコフィエフ交響曲第5番作品100

今日は節分です。

恵方巻きを作りました。

初めて作る恵方巻に悪戦苦闘しながら聞いていたのが、プロコフィエフの交響曲第5番です。

演奏はマリインスキー劇場管弦楽団、指揮はゲルギエフです。

具を煮たり、酢飯を作ったり、海苔の袋の封を切ったり。

もたもた、もたもた・・・。

この曲の演奏は45分くらい。

ゲルギエフだけでは恵方巻は完成せず、続いて流れてきたのは、

カラヤン指揮のベルリンフィルハーモニー管弦楽団のものです。

美しく懐かしさも感じる弦楽器のメロディー、ワクワクするようなリズム!リズム!何度も恵方巻きを作る手が止まってしまいます。

今日の鑑賞ははっきり言って失敗でした。汗。

音楽にもお料理にも集中できず、完成した恵方巻の一本はパンクしていました。苦笑。

パンク部分を柊(ヒイラギ)で隠し、一応撮影です。

恥ずかしいのでちっちゃくしました。

さあ、明日から「春」です。

気分も明るくレッスンをがんばります。

2022交響曲鑑賞③シューマン交響曲第3番作品97”ライン”

交響曲鑑賞、思いつくままに聞いています。

今回はシューマンの”ライン”です。

演奏はリカルド・ムーティ指揮、ベルリンフィル管弦楽団です。

N響アワーのオープニング演奏に使われていたことを懐かしく思い出します。

颯爽とした一楽章の冒頭から始まり何度も何度も同じ主題が繰り返されます。

牧歌的な二楽章、ベートーヴェン風です。

続く三楽章も穏やかなメロディーなのですが、そこから流れてくるのは悲しみや苦しみのよう。

お料理の手が止まり、聞き入ってしまいました。

シューマンは本当に優しく繊細な人だったのではないでしょうか。

レクイエムのような四楽章を経て、フィナーレの五楽章では金管楽器が高らかに曲を締めくくります。

いつ聞いても胸が熱くなるシューマンの音楽です。

2022交響曲鑑賞②シベリウス交響曲第1番

おやつタイムに聞くつもりでいたシンフォニー、今はお料理タイムに移動しています。

クリスマスからお正月にかけて食べ過ぎたので、おやつはしばらく禁止です。

シベリウスの交響曲は名曲揃いだそうです。

まず、1番を聞いてみました。

シベリウス交響曲第1番

演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はレナード・バーンスタインです。

今回も色々なオーケストラの演奏を聞くつもりでいましたが、ウィーンフィルの演奏があまりに素晴らしく、こちらの動画を繰り返し視聴してしまいました。

黄金に輝くバイオリンの音色。

「息を合わせる」とはまさにこのこと!

絶妙な間とフレーズの繰り出し。

バーンスタインの指揮はとてもシビアであると同時に熱量もものすごく、シベリウスにしては暑すぎるかも?と感じる部分もありますが、聞いているとぐいぐいと音楽に引き込まれてしまいました。

ウィーンに行きたい。

ウィーンフィルを聞きたい。

こんな衝動を覚えたのは久しぶりです、

2022交響曲鑑賞①ラフマニノフ交響曲第2番

交響曲鑑賞、予想以上に楽しいです。

ラフマニノフ交響曲第2番は

1.Radio Filharmonisch Orkest 、指揮・Eivind Gullberg Jensen

2.Oslo Philharmonic、指揮・Vasily Petrenko

3.Sächsische Staatskapelle Dresden、指揮・Antonio Pappano

4.Mariinsky Orchestra、指揮・Valery Gergiev

5.モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、指揮・ユーリ シモノフ

この5つの動画を視聴しました。

動画の選び方は、youtube の検索結果の順序そのままを見ました。

当たり前ですが、オーケストラごとに演奏がずいぶん違います。

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の演奏は、バイオリンの統制が素晴らしくてうっとりでした。

バイオリンパートはオーケストラによっては色々な音色が聞こえてくるのですが、ドレスデンは質が均一で、もちろん単調というわけは無く、高品質に揃っているのです。

若き日のゲルギエフが指揮するマリンスキーは、次々に出てくるメロディーがそれは美しく、楽器ごとのキャラクターがはっきりしていました。

素朴で実直な木管楽器からの、バイオリンの優美な演奏。

それぞれの楽器がまるでそれぞれの役を演じているかのようなドラマチックな演奏です。

シモノフさんはユニークな指揮で有名ですが、演奏はとてもクラシックで、ロマンチックになりすぎない演奏がとても新鮮に感じました。

次はどんなシンフォニーを聞こうかしら?

毎日の楽しみが増えました。

ヴァシリー・ペトレンコ

今日のおやつはスイーツは無しでカフェオレだけ。

でも、しっかりシンフォニーは聞きました。

曲は同じくラフマニノフ交響曲第2番op.27です。

ラフマニノフらしい揺らぎのあるメロディーが泣かせます。

演奏Vasily Petrenko指揮のOslo Philharmonicです。

この若くてかっこいい指揮者さん見たことがあるなあ、と思って調べてみると、ペトレンコさんは藤田真央さんが入賞した時のチャイコフスキーコンクール・ファイナルで指揮をされていました。

今年からロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任するそうです。

これから活躍が期待される指揮者の一人ですね。