ショパンの練習曲作品25−4です。
入りからしてアウフタクト。
弾く前にもう自分の中で音楽を始めておきます。
イ短調の暗いけれどどこか明解な感じ、だけれどもシンコペーションの不安定さと性急さが音楽を駆りたてます。
右手は最初から最後までシンコペーション。
楽節の終わりにもリタルダンドなど一切無し。
31小節目にpoco riten.、62小節目にrall. があるだけです。
同じリズムが続きますが転調するたびに表情は変わります。
左手はずっと8分音符なのですが、バスは表拍、和音は右手のシンコペーションに合わせる裏拍、と違いを意識します。
この曲は上級者レベルですが、挑戦する価値はあると思います。
私は音楽的能力がごく平均値の人間で、練習無くしてリズム感も向上することはありません。
シンコペーションが特徴的な曲を弾くことでリズム感が養われ、ゆったりした曲を弾くときにも自然な流れを作り出す助けにしています。
ところで、画像の楽譜はパデレフスキ版のものなのですが、紙質がザラザラしていて黄ばみも目立ちます。
当時のポーランドの経済状況が伺えます。