月別アーカイブ: 2020年5月

野ばら

シューベルトの歌曲『野ばら』を生徒さんと歌いました。

Sah ein Knab’ ein Röslein stehn,

Röslein auf der Heiden,

War so jung und morgenschön,

Lief er schnell, es nah zu sehn,

Sah’s mit vielen Freuden.

Röslein, Röslein, Röslein rot,

Röslein auf der Heiden.

ある男の子が1本の小さなバラを見つけました、

荒野の上に小さなバラを、

バラは)とても若々しく、朝のように美しいものでした

彼は急いで走って、それを近くで見ようとしました、

大喜びでそれを見ました

小さなバラよ、小さなバラよ、赤い小さなバラよ

荒野の小さなバラよ

いきなりのドイツ語!

一番高い音は二点ト音・高いソです。

でも、拒絶反応なく歌ってくれました。

この曲の歌詞はゲーテによるものです。

1番から3番まであります。

かわいらしい曲名とは裏腹に、3番では男の子が野ばらを折ってしまうという内容です。

男の子はどうして薔薇を折ってしまったのでしょう。

その理由はわからないのですが、折ってしまった男の子はどんな気持ちがしたのかしら。

とふと頭に浮かびました。

今日はまだ1番だけしか歌っていません。

さあ、これからこの歌をどのように感じてくれるのか、Fちゃんの少しドラマチックな声でどのように歌ってくれるのか、とても楽しみです。

今日は母の日です。

母の好物、お赤飯で日頃の感謝を伝えました。

育ててもらった母には感謝しかないのですが、その中でもありがたく思っていることは、食事についてです。

歳をとればとるほど、ありがたみが増しています。

母は、決して手の込んだものではありませんが、食事は全て手料理で冷凍食品やお惣菜を家族に食べさせませんでした。

かき餅、焼きおにぎり、プリン、カステラ、ホットケーキ、ドーナツなど簡単なものばかりですが、おやつも手作りが多かったです。

手作りだったのは、家族の健康のため。

ではなく、

「冷凍食品やお惣菜は高いから。おやつも自分で作ったほうが安いから。」

と、ずるっとなってしまいそうな理由からです。

母のこの食に対しての大らかさにも、私は食べることの楽しさを教わりました。

母の日の今日も一緒に美味しくお赤飯をいただきました。

レモンの花

これはレモンの花のつぼみです。

昨年の夏、瀕死の状態で我が家にやってきました。

アゲハチョウの幼虫がたくさんついてしまっていて、葉っぱ数枚しか残っていませんでした。

虫が大の苦手な私ですが、悲鳴をこらえながら古くなった菜箸で全てアゲハの幼虫を取り除き、(幼虫は昆虫好きの生徒さんに貰ってもらいました。)新しい鉢に植えました。

夏は植え替えには良い季節ではありません。

それにうちの庭はあまり日当たりが良くないので、寒いつくばの冬を越せるかしら。

冬の間中枯れていないか心配だったのですが、暖かくなるとこんなにたくさんつぼみをつけてくれました!

嬉しい。

もう少しで香り高い花を咲かせてくれることでしょう。

からすむぎ

この植物をご存知ですか?

道端にもよく生えているこの植物は、「からすむぎ」です。

ロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』の第1巻に『白星ポニー』というかわいらしい曲があります。

添えられた詩に、

早くあげてよ からすむぎ

という一節があります。

生徒さん「先生、からすむぎってなあに?」

私「うーん?何だろうね。調べてみようか?」

インターネットで検索するとすぐにわかりました。

生徒さん「あ!見たことがある!」

私(説明を読みながら)「へえ、麦の一種で食べられるんだって。」

生徒さん「どんな味がするのかなあ?」

先日、空き地で見つけたので、ひと枝頂いてきました。

あらためて、インターネットで調べていると、キーワードに「からすむぎ 食べる」という一文が。

興味津々で検索してみると、実際にからすむぎを収穫・乾燥・脱穀して食べた体験談のブログが出ました。

からすむぎは燕麦(オートミール)の原種だそうです。

著者の方の感想によると、市販のオートミールと同じ味だったとありました。

たった16小節の子どもの曲ですが、たくさんのことを教えてもらいました。

初夏

市内のショッピングセンターで、紫色のビオラが満開でした。

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お隣にはフレンチラベンダー。

DSCN1900

今年の立夏は5月5日でしたので、もう暦の上では夏なのですね。

青みがかった紫が目にも爽やか。

ラベンダーも私が幼児だった頃にはまだ一般的な園芸花ではなく、お話の中のお花さん。

今は身近になりましたが、葉っぱも芳しいラベンダーは初夏のヨーロッパの香りがします。

いちご

私の大好物の一つ、いちご。

新しい品種が続々て出ています。

これは、いただき物の章姫(あきひめ)です。

大きくて甘いこと!

私が子どもの頃は、いちごと言えば初夏の食べ物でした。

近年は12月のクリスマス前からたくさんお店に並びます。

世の中はどんどん変わって行きます。

進化しています。

こんなに美味ないちごが食べられる幸せを噛み締めながら、子どもの頃庭で摘んだすっぱいいちごをふと懐かしく思い出す。

こうして時代遅れの人間ができあがるのですね。苦笑。

アナリーゼ3

クラシックの曲には、形式・楽式なるものがあります。

一部形式、二部形式。三部形式・・・

はあ・・・、

専門家以外の人には何が何だか?だと思います。

形式を厳格に分析しなくても、区切りとなるようなところを見つけるだけでも、曲の概要を理解できます。

私は、気がついた区切りのところに、とりあえず括弧を記入してしまいます。

ああ、こことここは同じ感じだな、と気づくと練習も楽になりますし、暗譜も容易になります。

・・・でも、私は専門家のはしくれです。

アナリーゼについても、きちんと指導ができるように学び続けていきたいと思います。

アナリーゼ2

本格的に取り組むと専門的な知識が必要なアナリーゼ。

私が一番最初に指導するアナリーゼは下の3つです。

♪ とおんきごうかな?へおんきごうかな?

♪ 2びょうし・3びょうし・4びょうしのどれかな?

♪ しょうせつはぜんぶでいくつあるかな?

は?

こんなこと当たり前じゃない。

そうなんです!

アナリーゼというととても難しく感じると思うのですが、これも立派な『分析』なのです。

特に、3つ目は曲の全体を把握するのに効果的です。

ご自分が練習している曲を思い出してください。

楽譜に書かれている音部記号、拍子記号を覚えていますか?

その曲は全部で何小節ありますか?

一つの曲の中には驚くほどたくさんの発見があるはずです。

まずは、一番わかりやすい「発見」を探してみてはいかがでしょうか。

アナリーゼ

『アナリーゼの技法 実践のために』を購入しました。

アナリーゼ・Analyzeは音楽の世界では楽曲分析を意味します。

この本の著者鵜﨑庚一先生は私の恩師のお一人です。

大学生の時、ソルフェージュの授業を担当して下さったのが鵜崎先生でした。

一流の作曲家の先生にソルフェージュを教えて頂いたことは、大変な幸運でした。

私が大学生だった当時はバブル経済の最盛期で、男性のファッションは逆三角形のソフトなスーツが大流行。

そんな時代、たぶん仕立てられたものなのでしょう、鵜﨑先生はいつもお身体に合った三揃えの背広をきちんと着ていらっしゃいました。

そのダンディーなお姿でピアノを弾かれる先生に私たちはいつも見とれていてたものです。

特に、私の友人Aちゃんは先生を崇拝していました。

〜というか、その友人Aちゃんは大変な美声の持ち主で、先生のお気に入り。クラスメートもそのことを知っていて、ひがむこともなく認めていました。〜

ある日の授業中、私の隣に座ったAちゃんが日本歌曲集を持ち出して言いました。

Aちゃん「見て見て!この曲鵜﨑先生が作曲されたの。良い曲ねえ。」

私「ほんと!優しい良いメロディー」

授業とは関係のないおしゃべりを小声でしていた私たちの方へ、つかつかと鵜﨑先生が来られました。

Aちゃん・私「・・・(怒られる〜)・・・」

Aちゃんの日本歌曲集を取り上げ、無言で私たちを見つめる先生。

Aちゃんは泣きそうです。

おもむろに、先生は背広の内ポケットからペンを取り出すと、サラサラとAちゃんの楽譜にサインを書くではありませんか!

『Aさんへ。鵜崎庚一』

楽譜をAちゃんに渡すと先生は何事もなかったように授業に戻られました。

この先生のおおらかさ!

私は心から先生を尊敬しました。

授業内容も、音楽の真髄に触れるものばかりで、今でも私の音楽を内側から支え続けてくれています。

私のどうでも良い思い出話を書いてしまいました。

この『アナリーゼの技法』という本、細部に留意しながらも大局を決して見失わない、先生そのもののご著書と思いました。

アナリーゼに行き詰まった時、大切なバイブルにさせていただこうと思います。

夏日

今日は気温がぐんぐん上昇。

レッスン室も25度以上になり、今年初めての冷房使用になりました。

ピアノは湿度・温度に影響を受けます。

今日のピアノはご機嫌ななめな感じ、少しくぐもった音でした。

きっと、急激な気温の上昇でハンマーが膨らんでしまったのだと思います。

ハンマーは羊毛のフェルトでできているので、目には見えなくても湿度や温度で変化します。

これからの季節、温度・湿度管理を気をつけないと。

ピアノはそんな状態でしたが、指はずいぶん楽に動くような気がします。

きっと寒い時期よりも血の巡りがいいのでしょう。

レッスン室の中ですが、ピアノも自分も自然の一部なのですね。